講演会 ヒロシマからフクシマへ 2015.8.6 抜粋

この人が本の中に放射線のエネルギーが体の中で、内蔵を中から殺すというということを書いていたのです。それをもらってきて訳して30年後に日本で初めて、放射線が人間を殺すのを診た経験を本に書いて出しました。アメリカは、ウラニウムという核物質から出る放射線のエネルギーを材料にして爆弾をつくり、それを実際に人間に使ってみて実験をしたのです。それが、広島だったのです。広島の被爆者は、核兵器をつくった国の実験材料だったのです。人体実験をされたのです。私は、そう思っています。
アメリカが占領してから核兵器のこと、広島、長崎はアメリカの軍事機密だったのです。日本の学者が勝手に研究することは許さないということで、昭和27年までアメリカが軍事占領していたのですが、その間は、誰も表立って勉強できなかったのです。それがわかるとアメリカの憲兵が来て、中止しなければ逮捕するということで、日本の心ある学者は、誰一人研究ができなかったのです。
今、福島の問題で、「たいしたことはない」とか、「問題ない」と言って歩いている医者は、みんなそれ以上言うと捕まえられてしまい出世ができなくなってしまうので、みんなそれを言わなくなりました。アメリカの側に寝返ってご機嫌をとって出世をするというコースをみんな歩いています。だから、福島の後でテレビに出て、「たいしたことはない」とか、「心配ない」と言った学者が何人もいますが、あれはみんな大学で勉強を続けて、厚生労働省から予算が出て自分が研究できる地位を守るためです。内部に入ってきた放射線は、量が少ないから人体には影響はないと言うのです。本当のことを言うと、量が少ないからではなく1粒入っただけで人間の体の胃や肺や腸など放射線の入った細胞のまわりがどんどん殺されて、その人は今の医学では治しようのない放射線病という病気で慢性の病気になるのです。20年も30年も一人前に働けない体で苦労するのです。みんなが言った1つの特徴ある症状が、「かったるい」でした。「だるくて働けない、ちょっと動くとすぐにだるくなる」というのが、医者に来た被爆者の訴えです。
放射線というのは、そういう害を与えるのです。未だに死んだ被爆者を解剖しても、ここがやられているというのは発見できないのです。世界中で、原発の放射線の被害を受けて癌で死んだり、白血病で死ぬ人はたくさんいますが、どういう理屈でどこがどう悪くなってこうなったという研究は、1つもありません。一生懸命にやる医者はいますが、わからないのです。残念ですが、日本で53もの原発がつくられて、僕の計算では、その原発から1600m以内の人は、例外はあるでしょうが、全部が癌か白血病で死んでいくはずなのです。そんなことを言うと福島のたくさんの人が不安になりますから、これは言えないのですが、その可能性があるのです。今の医学では、放射線で病気が起きることはわかっているけれど、起きた病気がそのためだということを証明する医学がまだないのです。だから証拠が出せないのです。証拠の出せない殺人機械が53箇所運転をして、少なくても2~3km、10km以内で癌になる運命を持ちながら生かされている日本人がたくさんいるわけです。証拠がないので止めろということができないのです。情けないことに医学がまだ証明できないのです。